公益財団法人 奈良県体育協会
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アテネオリンピック出場が決定して
カヌー競技専門スポーツ指導員 鈴木祐美子
   武庫川女子大学でカヌーを始め、大学3年生の時にアトランタオリンピックに行かれた先輩が二人もおられ、「すごいな〜」と漠然と思っていたのに、その時から8年、そのチケットをやっと私も手に入れることが出来ました!
 念願のオリンピックへの出場権を獲得出来たこの気持ちを、私の乏しい表現力では伝えることは出来ませんが、突然叫びだしたくなるくらいの喜びはとりあえずおさまり、今は期待でいっぱいです。
 2年前のプサンアジア大会では2秒という大差で負けていた私達には、「敵もオリンピックに向けて強化していないわけもなく、いくら頑張っても、今回も難しいかも…。」という不安がなかなか拭いきれずにいました。しかし半年以上前からの強化合宿で、新しいコーチの指導の下、少しずつ手応えを感じ、自信をつけることが出来ました。何年もこの日を意識してきたその試合が一発決勝ということで、相当の緊張を予想していました。しかし、試合当日は、「後はやってきたことをやるだけだ!」と思えるようになり、落ち着いた精神状態で挑むことが出来ました。
 アジア大会同様、予想通りスタートは飛び出したものの中盤でウズベキスタンが迫ってきた時「やっぱりここで抜かれるの!?」と、一瞬不安がよぎりましたが「大丈夫!これを想定した練習はできてる!」というみんなの自信が敵のリズムを狂わせたのか、あっという間に引き離して、結果的には4秒という圧倒的な大差をつけ1位でゴールしました。その瞬間、体格も格段の差があり、今まで勝てなかった相手に勝ち、「オリンピックに行けるんだ!」という実感が爆発し、絶叫となって表れました。
 その時の写真が翌朝の新聞に載っていて驚きました…。「これ、いくらなんでも喜び過ぎやろう…小学生でもここまで喜ばんわ」といえるほど、大げさな表情でした。
 今はやっと落ち着き、その大舞台で一つでも上の順位を狙い入賞するため、「今まで以上に頑張るぞ!」と、意気込んでいます。
 今回の試合は本当に多くの方々から応援していただき、それがとても心強くパワーの源になりました。本当にありがとうございました!!
 世界の壁は高く厚いですが、それに負けないチャレンジャー精神でどこまで戦えるか、ひとつひとつを無駄にせず頑張ってきます!