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平成18年度 奈良県総合型地域スポーツクラブ情報交換会

 開催日時:平成19年1月27日(土)   13:45〜16:30
 会 場:奈良県社会福祉総合センター
 参加者:34名
講演

14:00〜15:30
 
 「スポーツを通じた社会貢献」〜取材の現場から〜
    渡部耕平(朝日新聞大阪本社 編集局スポーツグループ)
 朝日新聞スポーツ記者の渡部耕平さんに、ご自身のスポーツ経験をふまえて、取材現場での話、学生時代からの趣味音楽とスポーツの比較など、話題盛りだくさんに語っていただきました。  
<講演概要> 
 「スポーツ」の意味について考えてみませんか?

ヨーロッパのスポーツ取材を通じて感じることは、「楽しんでいる」ということです。競技の盛り上げ方はもちろんですが、会場全体がお祭りのような雰囲気です。日本はどうでしょうか? 関係者だけといったこともあるのではないでしょうか。スポーツはもともと「あそび」です。

 日本では「スポーツ」と「文化」を分けてとらえがちです。身体で伝えるという点ではスポーツも芸術も同じではないでしょうか。スポーツももっともっと積極的にアピールでして行くべきだと思います。新聞でもスポーツは重要なニュースです。広告でも「スポーツ欄に」という指定も多くあります。
総合型地域スポーツクラブには期待します。書店に行っても、総合型クラブに関する本がほとんどありません。これは、総合型クラブが現在進行形であること、地域によっても異なり、答えがそれぞれで作れることを意味しています。

 日本のスポーツの歴史を振り返ってみますと、1964年の東京五輪をはさんで二つに分けることができます。1911年に「大日本体育協会」が結成され、翌年のストックホルム五輪に初参加しました。しかし、この時代のスポーツは学生や一部の人々に占有されていたと言えます。戦後は国民体育大会の全国開催によって施設も充実し、東京五輪以降はスポーツが国民全体のものとなって行きました。

今日のスポーツをめぐる環境は欧米に追いつこうとしています。しかし、日本と欧米はまったく同じではありません。歴史や文化が違うのですから、日本独自のスポーツ文化について考えてみることも大切ではないでしょうか。
  (文責 渡邉昌史 クラブ育成アドバイザー)
<講師プロフィール>
 わたなべこうへい氏。昭和44年 秋田県能代市生まれ。県立能代高校を経て早稲田大学文学部英文科卒業。スポーツ少年団で柔道をはじめ、中・高・大学で柔道部に所属。選手としてのみならず、早大グリークラブ(男性合唱団)など多方面で活躍。
 現在、朝日新聞スポーツ記者として、大相撲やボクシングなど格闘技を中心として、国内外で幅広くスポーツ取材にあたられています。
情報交換

15:45〜16:30
 はじめに、出席の方々から自己紹介とともに各クラブ・団体の紹介がありました。
 次いで、県体協・渡邉アドバイザーより次の提案がありました。

 総合型クラブは、県内で16クラブが活動されています。総合型クラブとしての「横のつながり」を設けてはいかがでしょうか。
 これらのクラブの一つ一つを点とするならば、点と点をつなげて線に、そして網の目のようにして行きましょう。そうすることによって、スポーツにかかわる人々、これからスポーツをしようとする人などを網羅し、地域社会を豊かにするためのネットワークを作ってはいかがでしょうか。


 この提案について意見が交わされ、今後の方向性として「総合型クラブのネットワーク化」が共通理念として確認されました。
会の名称や活動内容に関しては、次年度に向けて検討してゆくこととしました。
参加クラブ・団体
 吉野町スポーツクラブ
 ゆうゆうクラブ
 平城ニュータウンスポーツ協会
 香久山地区総合型スポーツクラブ※
 川西町総合型地域スポーツクラブ※
 やわらぎトラスト※
 斑鳩町総合型地域スポーツクラブ※
 橿原健康スポーツクラブ K.K.S.C※
 大福地域スポーツクラブ※
 下市町教育委員会事務局、天理市体育協会、奈良市ソフトボール協会、
 奈良市水泳連盟、センチュリーFC
 トドロキボウル、三笠コカ・コーラボトリング(株)
                       ※は日本体育協会「育成指定クラブ」